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台本:大久保昌一良
作品解説
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ロペラ(伊のオペラ誌)
音楽の友
小林裕子レポート
 
「美女と野獣」作品解説
台本 大久保昌一良
私の初めてのオペラ作品「美女と野獣」が1989年来の再演となる。当時、作曲家の水野修孝氏と相談して題材を決めた。オペラの台本作りは初めてのことだったので、ずいぶん戸惑いもした。

来上がった水野氏の曲は日本版ワグナーのような重厚でいて現代を感じさせるものであった。私がオペラ「美女と野獣」の台本を書くに当たって、参考にしたのはジャン・コクトーの映画であったが、これを現代の寓話にするために、どんな人問にも渦巻く欲望をメフィストとして登場させたかった。

その愚かな人間が生きている意味を問うのが絹が歌う「星よ教えて、私が何故生きているの」である。イラクで戦争のあった年にこの作品の上演ができたことは、凄く意味のあることだと思う。総監督の大賀寛先生の時代を見る目に敬意を表し、感謝した

さて、再演に際し作品の大幅な手直しが行われた。ストレートになり分かり易くなったと思う。歌詞の中に出てくる「ゆうすげ」の花だが、聞いてどんな花か分かりにくいという指摘もあったのだが、このままに残していただいた。「ゆうすげ」とは、ユリ科の植物で夏の頃に夕方になると、花を咲かして朝になるとしぼむ花なのだ。夜中の野山に黄色い花をひっそり咲かせる可憐な花なのだ。野獣が友と思い、絹が自分の心を託すには、真に相応しい花なのだ。

(2003年公演 プログラムより)

1989年初演時のパンフレット
大久保昌一良1974年7月4日生まれ。明治大学文学部卒業。脚本家・演出家
《主な作品》
*テレビドラマ
連続ドラマ「くれない族の叛乱」TBS、「アルザスの青い空」フジテレビ、「熱っぽいね」フジテレビ、「しゃぼん玉」フジテレビ銀河ドラマ「まんが道」NHK、連続時代劇「立花登青春手控え」NHK、「新八御用帖」NHK、「大江戸風雲伝」NHK、「メナムは眠らず」NHK、連続ドラマ「愛の嵐」フジテレビ、「華の嵐」同、「はるちゃん」同、「はるちゃん2」同はるちゃん3」同、「はるちゃん4」同、金曜エンタテイメント「浅見光彦シリーズ」フジテレビ。その他単発ドラマシリーズ多数。
*舞台作品
「ちゃんばら一代」京都南座、「名古屋嫁入り物語」中日劇場、「牢獄のカルメン」労音会館、「深川恋物語」カメリオホール
*ミュージカル作品一
「ステージドア一麻生音楽祭、「何の花かかおる」FM東京ホール「人魚の森」NHK、「怪し野」NHK
*オペラ作品
「美女と野獣」日本オペラ協会、「ミナモ」第六回国民文化祭。他多数。