関西二期会は泉鏡花の戯曲を原作に水野修孝が作曲した「天守物語」を関西初演した(27日、尼崎市・アルカイックホール)。栗山昌良の演出が原作と音楽の持ち味を鮮やかに引き出し、魅力的な舞台となった。
姫路城の天守閣は富姫(濱?加代子)が君臨する魔界。そこに若き鷹匠・図書之助(花月真)が現れた。富姫に妖術で奪い取られた城主・播磨守の鷹を捜しての決死行。2人の間に人魔の境を超えた恋が芽生える。
約90分の一幕物。原作を最大限に生かした歌詞が独特の叙唱でつづられ、日本語字幕とあわせて鏡花の世界を豊かに味わわせてくれた。
栗山は映像や暗転を巧みに使い、絶妙の呼吸でドラマを進める。
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歌手陣が演技でも健闘、魔物たちのコミカルな場面も楽しませながら様式美に迫った。栗山は映像や暗転を巧みに使い、絶妙の呼吸でドラマを進める。歌手陣が演技でも健闘、魔物たちのコミカルな場面も楽しませながら様式美に迫った。26日にも富姫に斉藤言子。図書之助に川下登らで上演。
管弦楽(現田茂夫指揮・大阪センチュリー交響楽団)は、能管・鼓も交えながら、ことさら日本を強調せず、無調の響きから映画音楽のように甘美な調べまで、表情豊かにドラマに寄り添う。

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